続:桜のお話
2010年 02月 27日
「みんな賛成だからな。お前さんひとり反対しても困るからな」という
部落長さんの説明は、全世帯に言っていたそう・・・。
木がなくなって「さみしいねえ」と道端で挨拶を交わし
話し込むと部落長さんのタクラミだったとわかった。
ほとんどの奥さんたちが賛成はしていなかったのだ。
近くのおばさまは涙目で声を震わせながら話す。
「孫が木を切られているのを見て泣いていたのよ」と。
娘さんが小さい頃から、そこにあったサクラや大木。
思い入れも大きかったのだろう。
せめて全員を集めて話をしてくれたら・・・。
それで結果、反対が多かったとしても
納得のいくまで話すことや、気持ちを出せることで
諦めもついたのかもしれない。
落ち葉は1年中落ちるわけじゃない。
そして、ちゃんと土に還っていく。
木々は雨水を吸ってくれるし、根っこは地崩れも防ぐ。
------------------
病床にいる近所のおばさまが去年、
桜の木の下に立っていた。
「綺麗ね・・・」
桜の名所を巡らなくてもこんな庭先のようなところで
見られるこの場所はスバラシイですね、と話したことが
浮かんできて、せつなくなった。
部落長さんの説明は、全世帯に言っていたそう・・・。
木がなくなって「さみしいねえ」と道端で挨拶を交わし
話し込むと部落長さんのタクラミだったとわかった。
ほとんどの奥さんたちが賛成はしていなかったのだ。
近くのおばさまは涙目で声を震わせながら話す。
「孫が木を切られているのを見て泣いていたのよ」と。
娘さんが小さい頃から、そこにあったサクラや大木。
思い入れも大きかったのだろう。
せめて全員を集めて話をしてくれたら・・・。
それで結果、反対が多かったとしても
納得のいくまで話すことや、気持ちを出せることで
諦めもついたのかもしれない。
落ち葉は1年中落ちるわけじゃない。
そして、ちゃんと土に還っていく。
木々は雨水を吸ってくれるし、根っこは地崩れも防ぐ。
------------------
病床にいる近所のおばさまが去年、
桜の木の下に立っていた。
「綺麗ね・・・」
桜の名所を巡らなくてもこんな庭先のようなところで
見られるこの場所はスバラシイですね、と話したことが
浮かんできて、せつなくなった。
by soronoki
| 2010-02-27 23:49
| * つぶやき