土が教えてくれること。

いつも親切にしてくれるIさんが
ガチガチに固まっている土をユンボでめくってくれて
そして、私とmさんは「開墾」を始めた。

27年前にりんご畑全盛期だった今や眠った土地。
眠らせるくらいなら「どうぞ使っておくんなさい」
という奇特なご老人の土地。

お金のない私には
全くもってありがたいお話。




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1年ぶりの鍬を持って耕す耕す耕す。
スムーズにいく訳がない。

耕しちゃー石!耕しちゃー根っこ!
そしてまた、石。石。石。

やってもやってもだ。

でも明らかに朝いちばんの畑とは違っていく。
1時間前とは別の風景になっていく。

頭の中では何を植えるか・・・・考え始める。
どんな苗を買おう、どんな種を蒔こう、と
わくわくしてくる。

そしてその野菜たちの花を浮かべる。
そして花が実に変わることを思いニヤニヤする。

初夏には息子と収穫。(できるだろう・・・・・たぶん)
それを台所で調理する自分。(がいるはず・・・・)

みんなで「いただきまーーっす!」の笑顔。

と、こんなにうまく行かへんか。(笑)
想像が止められん。(≧∇≦)

虫にやられりゃ対策を考え
ケモノに盗られりゃ「ちょっとだけにしてよ~ったく!」と思い
おお幅な失敗に落ち込み、奮闘して
小さなことを積み重ね学んで行くだろう。

これは、まるで人の一生。

体力的にしんどい開墾も、過ぎてしまえば
「楽しかった」に違いない。「糧」となる。

それを頑張り抜いて「実」を結ぶ。

山があって谷があって
谷を知るから山の感動は大きく

山を目指すから谷に落ちてもまた
這い上がれる。

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先週、養老孟司さんの講演を聴いた。

彼は言った。
「世の中の人全てが幸せでいることに越したことないけど
全部が全部、何もなく平穏な暮らしでは気づけないことが
残念ながら、ある。」と。
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アップダウンの激しい山を
下ったり上がったりと突き進むことで
得られる頂上の達成感と雄大な景色は

平坦な道をひたすら歩くことじゃ
味わえないのとおんなじだね。

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小さな頃、私は地面に顔を付けてよく泣いた。
温かかったからか。柔らかかったからなのか。

そして地面は涙の粒を瞬間で吸い込んでくれた。
「この涙はどこへ行ったんだろう」と不思議だった。

涙のシミが蒸発して無くなると
なぜだか気持ちも晴れていった。

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汚れたっていい、土に近づこう。
車を降りて、土を踏みしめよう。

土は大地。土は命!

きっとあなたも気づくはず。
子供のころ、泥団子を捏ねた手の感触と
自分が作った「球」の美しさを知っているあなたなら!
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by soronoki | 2013-04-18 07:56 | * 日々のコト

長野県佐久市


by soronoki